東海岸の大学でホストを持ち回りする開発経済の学会、NEUDC。 今年はボストン大学で開催されるようです。
Resilience 2014
私の指導教官がフランスで開催されるReslience 2014という学会で、天候保険に関する私との共同研究について発表します。まだ検討を要する箇所が多いので、どのようなコメントを頂けるか楽しみです。
abstractはここで見れます。
PSTC
来年度、Population Studies and Training Center に所属することになりました。
今日と明日は、prospective student向けのFlyoutの日。去年の今日、自分もProvidenceに来て大学を訪問し全ての瞬間に興奮を覚えたことを思い出す。着実に進んでいることと現在置かれている状況に感謝して、勉強に打ち込もう。
RA
いまは1週間の春休み中。遅れている勉強を推し進めたいところである。
夏休み、Foster 教授のもとでREDSというインドの家計調査のdata collectionに参加する予定。また、来年はvisitingでアフリカ農村家計の家計内資源配分を研究している先生が来るので、RAを申し込もうと思う。 どちらも非常に楽しみである。
03/14, 2014
本業のコースワークの成績が芳しくない。悔しい思いも今までにない頻度で体験する。考えてみれば、当たり前なのかもしれないが、言い訳が思いつくということは努力が足りないのだろう。言い訳をひとつひとつ消すために努力をしようと思う。ネイティブ(や英語を苦にしない留学生)と同じ時間を勉強しても、彼ら・彼女らとは渡り合えないのである。この世界は僕のような凡人の場合、頑張って頑張って、やっとトントンの世界なのだろう。その意味では初めての厳しい環境であり、精神的な強靭さが求められる。心技体すべてが試されているというのはよく思う。日に日に、研究環境に恵まれているという意味で出来る限りアメリカに居たいという気持ちが強くなっているのは確かなので、2段階ほど自分の中で上げてやれるだけ全精力を傾けてみよう。
開発経済学のデータソース
Linear Probability Model
被説明変数が2値変数の時に、OLS 回帰を行う推計方法をLinear Probability Model(LPM)と呼ぶ。
LPMの問題点は、(1) 誤差項に不均一分散が生じる (2) 予測値が0から1の間に落ちる保証がない という2点である。
1点目は、Gauss-Markov Theoremが成立しないことを意味し、推計値自体がefficientではなくなる。そのため、小サンプルの場合標準誤差も歪む。これに対処するために、Feasible GLSを用いて推計すべきである。あるいはOLSを用いる場合は、robust standard errorを使用し、それに基づき仮説検定を行う。
2点目は、説明変数の中央値以外は信頼できる推計量にならないことを意味する(確率-.2や1.3は、意味をなさない)。実際、この問題点が、誤差項に確率分布を仮定するProbitやLogitのモチベーションになっている。
しかし、以下も考慮すべきであろう。
(1) LPMは解釈が容易。
(2) LPMは、omitted variable biasの存在下でも省略変数と説明変数が直行していれば(キツイ条件であるが)不偏性と一致性を満たす。 ProbitやLogitのようなbinary choice model estimatorはomitted variable biasの存在下では省略変数と説明変数が直行していても、一致性を満たさず、この意味でspecification errorに脆弱である。
(3) 小標本の場合、binary choice model estimatorは、perfect prediction の問題がある。一般的に、この問題はサンプルが大きくなれば解消する。
(4) ML推定量は、漸近的に効率的でかつ一致性を満たすが、バイアスを持つ可能性がある。すなわち、ML推定量は大標本向け(一般的には100では厳しく、500以上で安全)である。
まとめると、小標本の場合、ProbitやLogitよりもLPMを用いる意義があるだろう。
開発経済学のSummer School
Memo (Applied Economics Analysis)
コースワークの中で唯一の癒し科目、Applied Economics Analysis. 前半はAnna Aizerが担当。彼女のの授業は、labor, health, crime, political economyといった実証論文を網羅的に紹介していくのだが、取り上げる論文のほとんどがjob market paperでその後top journalに出版され、literature のなかで影響力を持っている論文である。おそらく、良い模範となる論文を読んで、自分のJMPの参考にしてほしいという願いがこめられているのだろう。
忘れないうちに、以下をメモ。
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Did Highways Cause Suburbanization? by Nathaniel Baum-Snow
IV regression (using a past construction plan as an IV for the actual construction of highways) with a small sample
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Political Dynasties by Ernesto Dal Bó et. al.
examined the persistence of political elites (日本でいうと2世議員の分析) by fuzzy RDD